夕食に一押し、ナパのステーキハウス「PRESS(プレス)」
全米一のワイン生産地「ナパバレー」は、サンフランシスコから車で1時間半ほどの距離のため、カリフォルニアの一大観光地になっている。そのため、高級なホテルはもちろん、星付きのレストランもいくつかある。
その中で、星付きではないのだが、私が大好きなナパ、セントヘレナにあるにあるステーキハウス「PRESS(プレス)」を紹介していきたい。とにかく、カリフォルニアワインのバックヴィンテージが多く、雰囲気も格別なレストランだ。
ナパバレーとにかく気候がよい
私はナパに10回ほど訪れているが、気候が良いのが何よりの魅力だ。もちろん、ワインが美味しいし、風景もキレイなんだが、温暖で乾燥した気候のおかげで楽しめるのだ。サンフランシスコは寒くても、ナパにこれば、昼間は半袖で過ごせる。こんな体験をすると、ナパについつい足を運びたくなってしまう。
どのエリアのホテルに宿泊するか?
ナパといっても、南のナパダウンタウンから、北部のカリストガまでは、車で移動して1時間ほどかかるため、範囲は広い。どこのホテルを拠点として宿泊するかは、どのエリアのワイナリーに訪問するかで決めたほうがよい。ツアーなど、自分の車で移動できない場合は、徒歩で出歩けるナパダウンタウンがおすすめ。車があるなら、温泉もある北部のカリストガや、広大なブドウ畑の近くに宿泊できでるナパの中心セントヘレナがいいと思う。ゴルフも楽しみたいなら、PGAツアーも開催される東側のシルベラードリゾートが一押しだ。
セントヘレナに宿泊してPRESSでディナーを楽しむ
話は戻って、ナパで一押しのディナーポイント「PRESS」の紹介をしていきたい。ナパの南北をつなぐセントヘレナハイウェイ沿いにあるレストランだ。セントヘレナハイウェイ沿いには、オーパスワンなどの有名ワイナリーがあり、ナパのメインストリートになっている。PRESSは、ディーンアンドデルーカなどいくつかの飲食店やショップが立ち並ぶセントヘレナの一角にある。
天井が高く開放感のあるPRESSの店内
店内に入ると、天井の高さにまずは驚く。右側にバースペース、入り口から正面外側に数隻のテラス席があり、左奥には、2つほどの個室があるというつくりだ。中央には、バーカウンター側を向いて、背の高い暖炉がある。この暖炉の前の席が一番良い席になるのかなと思う。ドレスコードは、スマートカジュアルだが、キレイめな服装をしている客が多いという印象だ。
おすすめ料理はステーキだ!
プレスの料理は、典型的なアメリカンスタイルだ。トマホークやポーターハウスと呼ばれる迫力あるステーキが店の看板メニューで、これを頼む客が多いようだ。大人数で訪れれば、大きな肉片のまま焼き上げてくれてテーブルで切り分けてくれる。そういったプレゼンテーションもアメリカのステーキハウスの楽しみだと思う。
私は、こういったアメリカのスタイルは結構好きだ。まず、葉物系のサラダを頼み、シャンパンか白でスタート、ステーキと付け合わせの野菜などと一緒に赤ワインを楽しむ。人数が多いと、チキンやダックなど、肉の種類も豊富に頼めるので、より食卓が楽しく賑やかになる。
ワインリストは圧巻のボリューム、アメリカでは赤が好まれる
PRESS(プレス)は、ナパバレーのフレンチランドリーという星付きの超有名店で働いていたソムリエの方から教えて頂いた。ナパでカリフォルニアワインのバックヴィンテージが多いレストランはどこと尋ねたときに紹介頂き、2016年に訪れたのが最初だ。
プレスに訪れた2回とも、年に数回開催されるワイン会のメンバーで訪れた。普段から日本でも貴重なカリフォルニアワインをその会で頂いているため、現地でも自然と熟成されていて飲み頃でかつ面白いものをセレクトしたいということになる。プレスはそんなワガママな客に対しても十分なラインナップで迎えてくれる。ワインリストはWEBからチェックできる。
ナパでワインとステーキを楽しむならPRESSヘ
ナパに恋人や家族、友人と訪れた時に、少し贅沢な雰囲気でディナーをしたいなら、プレスを一押ししたい。大勢でわいわい、2人でしっとり、どちらでも楽しめてしまう居心地の良さが、PRESSにはある。もっともナパの夜の空気はとても気持ちいいからナパ自体の魅力とも言えるのだが。
ワインリストは紹介した通り、圧巻のラインナップ。ワインは輸送の途中で揺れや温度で劣化してしまうことがある。だからカリフォルニアの地で飲むワインは、飛行機や船での輸送をしていないので、日本で飲むより品質がいいと言っていいと思う。
せっかくだから、美味しいステーキと少しいいワインを頼んでみよう。ソムリエも好みを伝えれば、優しく丁寧に教えてくれる。
ナパのワイナリー巡りは本当に最高のレジャーだが、落ち着いて大切な人と素敵な時間を過ごすナパの夜もまた格別だ。