世界遺産と食の魅力あふれるポルトの見所
ポルトガル第2の都市ポルトは、「ポルト歴史地区」として世界遺産に登録されている。
歴史的な教会や大聖堂の建築美はもちろんのこと、ポルトを訪れる価値といえば、ヨーロッパ諸国に比べて、物価が安いこと。「こんな価格で?」というようなお値打ち価格で、港町ならではの新鮮な魚介類を使った食事や、独特の甘みやコクがあるポートワインに舌鼓を打つことができる。
ただ町に流れる雰囲気の中を、何の気なしに過ごしているだけで素敵な気分を味わえるポルト。今回はそんなポルトを満喫するためのおすすめ観光スポットと、泊まりたい高級ホテルを紹介する。
ポルトで訪れるべき観光スポット3選
1. ドン・ルイス1世橋
ドウロ川に架かる車道・歩道・鉄道が通る橋。
ポルトの中心部とヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区を結んでいる2階建ての美しい橋である。日中の上層階からの眺めは非常に素晴らしい。ドウロ川が一望でき、特に黄昏時には、ポルトらしい赤煉瓦屋根の建物が、一層可愛らしく夕日に映える。
夜もロマンティックな雰囲気で、観光客の記念撮影スポットとして人気だ。設計は、パリのエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの弟子であるテオフィロ・セイリグ。上層は歩行者とメトロ用に、下層は自動車と歩行者用となっている。
2. サン・フランシスコ教会
世界遺産歴史地区にある、ゴシック様式の教会。1233年にサンチョ2世により建てられ、17~18世紀に改修された。外観を一見するだけでは質素だが、一歩建物の中へ足を踏み入れると、内装の豪華さに圧倒される。
当時植民地だったブラジルから運んできた200kgもの金で彫刻を覆い尽くす装飾が美しい。ターリャ・ドゥラーダと呼ばれる、バロック様式の金泥細工によるものだ。 彫刻の中には、日本の長崎やモロッコにおける殉教の場面が表されたものもあり、興味がそそられる。バロック装飾の極地ともいわれるキリストの家系図「ジェッセの樹」は必見だ。
3.レロ・エ・イルマオン
ハリーポッターの作家J.K.ローリンズがポルトで働いていた際に訪れ、物語の舞台となった世界最古の書店。世界遺産にも登録されている。もちろん今尚現役の書店で、品揃えは、小説・料理本から雑貨まで、狭い店内に豊富な書籍がずらりと並ぶ。古い本が多いのかと思いきや、現代の本がほとんどで、お土産に持ち帰り誰かにプレゼントするのも粋である。
書店としての魅力だけでなく、螺旋階段や赤い絨毯、吹き抜けに天井のステンドグラスから差し込む光など、その空間も大変貴重。ポルトの歴史を存分に感じられる場所である。
ポルトで泊まりたい高級ホテル3選
1. トレル アヴァンガルド(Torel Avantgarde)
歴史地区である街の中心地にありながら、新しい設備に、スタイリッシュでモダンな内装が特徴のホテル。色鮮やかな花々の装飾や、木材を随所に使用したインテリアに気分が高揚する。テラスからは赤煉瓦の屋根や川、緑など、美しい景色が眺められる。
また、美しい景色は、客室テラスだけでなく、屋外にある季節限定のプールからも楽しむことができる。ポルトの美食を楽しんだ後には、美しいポルトの街並みが見えるプールで運動することができ、とても気持ちがいい。地下鉄駅からの距離は800mで、交通にも困ることはない。
トレル アヴァンガルド(Torel Avantgarde)
住所 :Rua da Restauração 336, 4050-501 Porto, ポルトガル
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2. ペスターナ ヴィンテージ ポルト ホテル&ワールド ヘリテージ サイト(Pestana Vintage Porto Hotel & World Heritage Site)
ドウロ河に面しており、リバービューの客室からはカイス ダ リベイラの全景、ドンルイス1世橋や対岸のヴィラ ノヴァ デ ガイアの景色を楽しむことができる。窓からはポストカードになるようなポルトを象徴する景色を一目に見ることが出来、思い出になることは間違いない。
夜には、ライトアップされたドンルイス一世橋が美しい。 辺りは観光客で賑やかだが、室内は静かで、ゆったりと過ごすことができる。観光するにも便利で、 橋を渡るとワインセラーに、街方面へ出向くと、ボルサ宮やサン・ベント駅も徒歩圏内だ。
ペスターナ ヴィンテージ ポルト ホテル&ワールド ヘリテージ サイト(Pestana Vintage Porto Hotel & World Heritage Site)
住所 :Praça da Ribeira, nº1, 4050-513 Porto, ポルトガル
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3. メゾン アルバー – ル モニュアルタル パレス(Maison Albar Hotels – Le Monumental Palace)
サン・ベント駅からわずか徒歩5分、アリアドス駅からは徒歩1分の好立地。インテリアは、落ち着いたカラーコーディネートで、グリーンを基調としたファブリックに大理石等、上品かつ高貴な内装が優雅な気分にしてくれる。
市場や、世界最古の書店、有名な教会が全て徒歩圏内に位置しており、観光の拠点としてベストプレイスといえるだろう。レストランでは、魚介類を使用したメニューが選択可能。ハマム、サウナ、屋内のプールを併設しており、アメリカンスタイルのバーでは軽食を提供している。
メゾン アルバー – ル モニュアルタル パレス(Maison Albar Hotels – Le Monumental Palace)
住所 :Av. dos Aliados 151, 4000-067 Porto, ポルトガル
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歴史を感じる港町ポルトを訪れてみよう
カラフルな壁に赤煉瓦の屋根、日本ではお目にかかれない鮮やかな景色と、ゆったりと流れるドウロ河。そんな楽しい景色を歩いていると、聞こえてくるのは教会の鐘の音やカモメの鳴き声、川のせせらぎ。魅力的な観光スポットを満喫した後は、ホテルに戻ってポルトの美しい景色を眺め、聞こえてくる音に耳を傾ける。
街では手頃で美味しい食事や、ワインがどこでも楽しめるため、ついつい食べ過ぎてしまうこともあるはず。今回紹介した高級ホテルなら、食べ過ぎた後のエクササイズも、散策で疲れた体をじっくり休めるにもすべてが思いのまま。充実したホテルステイで、ポルトの歴史を全身で感じてみよう。